2011.04.25 Monday
先月に発生した東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災)により、東北地方、関東地方においては多くの命が失われ、そして壊滅的被害を受ける町がいくつもあるなど、甚大な被害が発生していることは、みなさんご周知のことと思います。被害に見舞われた方に心よりお見舞い申しあげます。
この災害で私たちが特に気になるのは、障害のある方々やご家族、施設関係者がどのように過ごしているのかということです。当法人の関係者も4月上旬に支援活動で福島県に入りました。その時に現地で聞いた状況を簡単にご報告いたします。
(南相馬市のある施設1)
・施設の地域が自主避難地域となり、活動が停止。
・利用者の方は避難される方、避難所では生活できるわけがないと自宅待機される方がいた
・しかし、避難されていた方も、避難所の生活に限界を感じ自宅に戻ってきた。
・家族からは「施設を開所してほしい」という要望があり、通所再開を決意。
・行政からは当初、自主避難地域ということで再開は認められない、という姿勢。
・しかし「絶対、作業所をやめない!」と強い思いで交渉、行政も了承した。
・スタッフも複数避難している中、限られた人員での再開した。
(南相馬市のある施設2)
・グループホームに暮らしている人、一人暮らしの人、家族、スタッフなど
合計約20名ほどで避難開始。
・避難途中、立ち寄った行政機関の建物に入ろうとしたが
放射能測定しないと入れられないという扱いを受ける。
・県外の公共施設に避難し、施設の管理者、地域住民にはよくしてもらったが、
避難生活で大きなストレス。体調崩す人も多く、南相馬市に戻る。
・津波被害で2名の利用者が亡くなっていた。
・活動を開始したが放射能問題で仕事がほとんどなくなった。
・農作業、食品加工業など、無農薬・無添加などこだわってきたが、全てできなくなった。
(相馬市のある施設)
・震災当日から利用者の安否確認等、途切れることなく活動してきた。
・施設で炊き出しを行うなど、地域の灯台としての役割を果たした。
・もともと、原発のあった地域から宮城県境までの地域にある福祉事業所や医療機関等で、
障害のある人の生活を支える環境ができていた。
・そうした環境が原発問題で崩壊した。
・避難地域でない一部の地域でその環境を再生させなければならない。
・新たに事業を行ってくれる人材が欲しい。
(その他)
・自主避難地域にある入所施設は活動停止を余儀なくされ、利用者を自宅に返すしかなかった。
・入所施設など、複数の事業所が、利用者、スタッフとともに他県の公共施設に避難している。
これらは福島県でのいくつかの事例で、宮城県や岩手県をはじめ、その他の被災した地域全体で考えると、もっと多くの困難な状況があると思います。障害のある人たちが現地で少しでも安心して過ごせるように、支援の輪を広げていかなければなりません。
そこで、工房まるが加盟している「きょうされん」はJDF(日本障害者フォーラム:主だった全国規模の障害者団体が参加している会)の一員として被災地支援活動を開始し、4月上旬に宮城県と福島県に「被災地障がい者支援センター」を設立。全国各地の福祉施設から支援スタッフを募り現地で活動を始めています。岩手県でも支援センターの設立に向けて活動しています。
支援センター活動報告
当法人としても震災当初から何か出来ることはないかと考え、支援センター等で行われる活動を支えるための募金活動を行うことになりました。
● 支援募金活動
○ 募金について
・募金金額は自由です。
・銀行振込、郵便振替でお願いいたします。
・ご親戚、ご友人、所属会社・団体等にも広げていただけると幸いです。
・集まった募金は、当法人が加盟する「きょうされん」を通じて、
被災地域の障害のある人および障害者施設の支援に充てさせていただきます。
・きょうされんウェブサイト → 震災関連
○ お振り込み先
・銀行
福岡銀行 高宮支店
普通 1580281
特定非営利活動法人まる 代表理事 樋口龍二
※ 銀行からお振り込みしていただいた方は、お手数ではありますが、
メール、FAX、電話等で当法人へご連絡下さい。
・郵便振替
ゆうちょ 01710-8-69084 特定非営利活動法人まる
※ 郵便局からお振り込みいただいた方は、お手数ではありますが、
振込用紙の備考欄に「お名前」「ご住所」「ご連絡先」をご記入下さい。
○ 募金活動期間
・第1回目として募金活動期間を2011年6月30日(木)までとします。
・その後、継続する場合があります。
○ 集まったお金は何に使われるか?
・被災地域支援センターの運営資金
・メインセンター3ヶ所(岩手、宮城、福島)に加え、実状によっては、
サブセンター設置も検討中
・被災地派遣スタッフの交通費等
・支援物資の購入費
・施設再建の資金 など
○ その他
・この募金活動では寄付金控除等かかる領収書の発行はできません。
また、今回の被害は甚大で、復興を遂げるまでには長い年月がかかります。できることならば、さまざまな手段で長期的な支援をしていきたいと考えております。
皆様のご理解とご協力の程をよろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人まる 代表理事 樋口龍二
2011.04.14 Thursday
今週15日(金)にグランドオープンする「木の葉モール橋本」に、福岡市内6施設を含めた全国12施設で制作されている障害のある人たちのアート&クラフトグッズを取り扱うショップ「M&M slow」がオープンしました。
この「M&M slow」は、福岡を拠点とするアパレル会社「M&M リサイクルクローゼット」が展開し、maruが中心となりのグッズセレクトや季節毎の企画、また共同での商品開発などをさせていただくこととなりました。
なお、このような大型商業施設での常設店としては、全国で初めての展開となります。
では、少しだけ店内の様子をお見せいたします。
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2011.04.13 Wednesday
今月6日より、伊勢丹新宿店本館6階の子供服売り場にて、
江戸時代から続く、葉山の老舗ビーチサンダル専門店「げんべい」さんの企画で、ビーチサンダルの板に、専用マーカーで直接描いた、1点モノの作品が販売されています。
maruからは、8名の作家が計15点の作品をエントリーしています。
「世界に1つだけのアートビーチサンダル」
■4月6日(水)〜19日(火)
■新宿店本館6階=子供雑貨
※すべて一点もののデザインとなっております。
※承りからお渡しまでに約一週間ほどお時間をいただきます。
2011.04.01 Friday
3/11(金)に発生した東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災)により、東北・関東地方においては多くの命が失われ、そして壊滅的被害を受ける町がいくつもあるなど、甚大な被害が発生していることは、みなさんご周知のことと思います。被害に見舞われた方に心よりお見舞い申しあげます。
この災害で私たちが特に気になるのは、障がいのある方々やご家族、施設職員がどのように過ごされているのか?ということです。ただ、現地のニーズを把握しない限りは、善意がかえって混乱させることになりかねません。また、今回の被害は甚大で、復興を遂げるまでには長い年月がかかると思われますので、継続的な支援を考えております。
震災から20日が経ち、障害者関係団体などが被災地に入り、まずは早急の支援と、実態把握の活動が始まっており、少しずつ情報が入ってきているという状況です。
当法人としましては、まず、障害のある人、障害者施設支援の為の募金活動をはじめ泰と考えております。また、支援物資集めや、国やきょうされんから要請されている、スタッフの被災地派遣も、maruメンバーへの影響が出ないことを前提に、要請に応えていきたいと考えております。
後日、ホームページ上でも募金方法や募金する支援団体など、詳しい情報を公表し、募金活動を開始したいと思っておりますので、しばらくお待ちいただくようお願いいたします。
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maru calendar 2011の4月を飾るのは、田代ゆかりの「おんな」です。タイトルからも今を生きるたくましい女性を表現されているような・・・。一時期、世間を湧かせた海外の連続テレビドラマの女性4人衆を思わせる作品ですね。
さて、新年度となりました。今年度でmaruは設立15年目となります!思い返せば早いモノですね〜。また、本日より新たな新スタッフ1名が増え、メンバー34名、スタッフ19名となりました。
今年度は新たな事業展開も視野に入れながら邁進してきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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