2012.12.31 Monday 16:35 | posted by maru

2012年!今年もありがとうございました!

 本日は大晦日。2012年も残すところあとわずかになりました。今年も多くの方々からのご支援を賜り、心より感謝申しあげます。

 maruは昨年と同様、12/28の通常開所日が御用納めで、12/29は臨時開所日として開所しておりました。となりますと、毎年恒例となっております、私、施設長・吉田による年末ふりかえりWEB記事はどうした?ということになりますかね・・・。実は12/29にある程度まとめておきながら、UPしないままに大晦日になってしまいました。

 昨年も年々増えるボリュームに負けそうになり、書き出しを躊躇した経緯があります。萎えそうな心に渇を入れ書き上げたのですが「来年はスタッフと分担しよう」と言いつつ、結局はそうできないまま最終日を迎えました。なんとか継続を・・・さすがに昨年度のボリュームを続けるのはムリな感じ。ですので、WEB記事を中心に今年一年を振り返ってみましょう〜。




 1月、工房まるは2012新年会の書き初め大会からはじまりました。平川氏「ネコ時計100コ」とありますね〜。年末に目をキラキラさせながら私のところに来ました!「ネコ時計100個作ることできたよ〜」無事に目標を達成できたようです。じゃあ来年は200個ね(笑)。また、先んじて三宅では三宅のアトリエらしく新年の行事があったようですな〜。作品の出展などは天神イムズでの「Love Love Art展」への出展や、ギャラリー・シルクロ(佐賀市)で「工房まる作品展」を行いました。

 2月、2月は当法人のコミュニケーション創造事業「maru.lab」が企画するイベントが目白押し。「fukuoka plus gallery」や「Life Map -note-」および関連イベントが開催されました。工房まるメンバー活動では精鋭メンバーでチームを作り臨んだ福岡市主催のボッチャ大会。あえなく惨敗を喫し、次回大会までの飛躍を心に誓ったのでありました。

 3月、3月は工房まる関連イベントが目白押し。デコショップ「ロココロール」さんとスタイリストしもむらひろみさんとのコラボレーション企画「Deco MARU」!これらの商品はかなりのインパクトがありました。事例発表なんかで紹介するとみなさん驚かれます。あと、「ぼくたちはすれちがう人をみる vol.5」にダイニングaraki(熊本市)で2回目となる「松永大樹個展」が開催されました。ヒロキワールドが店いっぱいに広がってましたね〜。

 4月、新年度の記事は大峯氏の東京遠征でしょう。アートライブしたり、もんじゃ食べたり、岡本太郎記念館に行き、花見をしたり。 そんな旅で飲んだ焼酎ロックはさぞかしおいしかったことでしょう。

 5月、5月は高知で開催された「画楽プロジェクト vol.3」への出展、そしてメンバー・スタッフ数名で高知まで行きました。全行程車でしたが、福岡〜大分を高速道路、大分・佐伯からフェリーで高知・宿毛で渡り、宿毛から高知市まで国道での移動。片道10時間ほどかかったとか。でもなかなか経験できることのない旅ができたのではないでしょうか。

 6月、6月は「maru プレミアム エナジー帽子店〜まる色たいようエナジーな夏〜」がありましたね〜。関連企画で帽子ペイントライブがあったり、お買い物で訪ねたりしました。そして、夏グッズ定番となっている「2012 maruT」が発売されました。今回はmaruが開設15周年ということもあり、ライターのミキナオコさんと共同企画。日頃maruと関わって下さっている方に参加してもらおうと、エナジー帽子店の原さんウィローの浅羽さんアルバス写真ラボの酒井さんのご協力をいただき、素敵なコラボレーションTシャツが生まれました!これからもみなさんとつながるグッズ作りを目指したいですね。

 7月、夏本番を前に、三宅のアトリエの庭は森になる。草刈りは大事だー!

 8月、8月は鹿児島で開催された「Libido展」一色。埼玉、神奈川、長野、滋賀、福岡、鹿児島、合計6ヵ所のアート活動を行っている施設の作品が、南国・鹿児島に終結。よくぞこの地にこれだけの人が集まったな、というぐらい活気のある展覧会となりました。maruのアートライブもありました!「maru.lab」では4月から準備を始めていたいろいろな企画がスタート。こんなイベントあんなイベント。そして連続講座開催も。

 9月、三宅のアトリエでは何やら新企画がスタート。その名も「火曜ワイド」。私の認識としては、日頃個別の創作活動が中心なので、みんなで一緒に取り組む活動で、楽しさ喜びを分かち合おうということか・・・。そういえば今年はワークショップ的な事がしたいと提案があったっけ。お隣のおばあちゃんをモデルにしよう!なんて素敵なことではないですか。緩やかに穏やかに地域と繋がっております。「ぼくたちは〜 vol.6」もありました。会場はなんとお寺!イベントの様子はこちらから。

 10月、野間のアトリエでは地域のソフトボール大会や運動会への参加要請があるんです。これも大事な地域交流です。秋はいろんなところでイベントが開催されますから、バザーや何やらでたくさん出店しております。そして!28日には「工房まる15周年記念式典」を開催しました!maruメンバー・スタッフも合わせると約200名のご参加をいただき、節目の時をお祝いすることができ、とても幸せでした。これまでご支援いただいた方々への感謝を改めて思い、次なるステップを歩んでいきます。

 11月、maru5年ぶりとなる一泊旅行に行ってきました。これまではメンバー全員での旅行でしたが、さすがに人数が増え、今年と来年とに参加者を分けることに。私も久々の参加。夜は宴会、カラオケ大会、そして部屋飲み3次会!メンバーと行く旅行って楽しいな、と改めて思いました。来年も楽しみですね〜。木工グループが中心のイベントも行いました。こういったイベントはメンバーにとっても大事ですが、参加者の方々にいろんなメンバーがいることを知ってもらい、繋がっていって欲しい、そんな願いもあるのです。太田氏の人気は相変わらず。パルコでライブです!そしてついにmaruカレンダー2013が発売開始!カレンダーもすばらしいですが、このカレンダーCM動画も衝撃的でした!三宅メンバー濱野氏と山田氏による小芝居のすばらしさと、映像を作成したスタッフ池永の器用貧乏がおりなす世界。最高でした!

 そして12月、衝撃のCMのおかげか、カレンダー販売は順調のようです。お買い上げいただいたみなさんのお役にたてる日まであと1日。どうぞ一年間かわいがってやってください。また「Deco MARU」第3弾が天神イムズで期間限定オープン。その他「maruの名画模写展」「カレンダー原画展」が今年最後の作品出展となりました。

 グッズ関係、依頼仕事など、今年もたくさんありました。博多港のバナー等の制作福岡ソフトバンクホークスの応援グッズにもなりました。高野氏の絵がHABA化粧品さんの広報誌表紙を飾りました。太田氏のピーナッツ君シリーズの人気は絶大で、とうとうおまんじゅうになってしまいました!だんだんBOXさん企画のアートコンテナにも採用されました。似顔絵名刺も常々ご注文をいただいている状態、ありがたいです!その他にもたくさんお仕事をいただいています!ありがとうございます!

 こう振り返ってみると「maruはすごいね〜」と言われるのですが、出来ていないこともいっぱいあるのです。その中でも一番が「ケアホーム」づくり。いろいろと動いてものの、肝心の土地が見つからず今年度のケアホーム建築補助金の申請を断念。次の一手が見出せず足踏み状態が続きました。しかし、足踏みしながらも色々と考えていました。メンバーや家族が抱えている課題、maruが抱えている課題、もともとあった考えや理想、今までの経験を活かし広げて行きたい物事。それをMIXさせると・・・来年なるべく早い内に動きます・・・必ず。
 あと、現状maruにもたくさんの課題がありまして、クリアにしていかなければならないことが山ほどあります。しかし、ついつい先送りしてしまい問題が悪化、そしてお叱りを受けることもあります。目に見える原因は時間や余裕が無いこと、そしてそうなってしまっているのはmaru業務の仕組みに原因がありました。今、この改善に取り組んでいるところです。スムーズに仕事ができるしくみを作り、時間と余裕を生み、取り組みをより丁寧にやっていけるように。そして課題が見つかっても先送りしない!来年からそんなmaruを目指します!

 さて、今年も私たちを取り巻く社会情勢を振り返っておきます。
 2010年から始まった障害者制度改革。この制度改革は障害のある人を「“保護の対象”から“権利の主体”へ」、障害を「医療モデル」から「社会モデル」への転換など、新しくも、あたりまえの概念を軸に3つの制度づくりを目指してきました。それは「障害者基本法の改正」「障害者自立支援法に代わる総合福祉法の制定」「障害者差別禁止法の制定」です。
 昨年の障害者基本法の改正に続き、今年は障害者自立支援法に代わる「障害者総合福祉法」の制定が大きな課題でした。しかし結果は、政府が約束した“新法”の制定に至らず、障害者自立支援法の改正に止まり、しかも制度改革推進会議のもとに設置された、障害当事者を含めた日本の主だった障害者関係団体の代表55名の委員で構成された「総合福祉部会」がとりまとめた提言書、「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉法部会の提言」にある106項目の提言内容から整理された40数項目のチェック項目から判定したところ、明確に盛り込まれた項目はわずか1項目、その他検討事項として数項目が盛り込まれるに止まり、まさしく“骨抜き”の内容となってしまいました(数字的な内容は若干不正確の部分あり)。政府は“自立支援法の廃止”“新法の制定”という当初の約束を守らないどころか、「名称変更により、障害者自立支援法は“実質廃止”である」という詭弁を発言する有様。関係者との約束や期待を裏切る本当に残念な結果となりました。
 現在は、制度改革の3つ目の山「障害者差別禁止法の制定」が進められています。これも「差別禁止法部会」で議論が進み、9月に法制に対する意見がまとめられました。しかし、その後、先日行われた衆議院選挙で再び政権交代。障害者自立支援法を作った政権に代わり、差別禁止法の法案自体が作られるのかどうかも不透明な情勢となっています。
 この間を振り返ると、国の方針、政治状況によって特に障害のある人、障害のある人に関わる家族、関係者に大きな影響があるということを実感することができました。
 私たちの願いはただ一つ、障害のある人、ない人が分け隔てなく、暮らしていける社会であって欲しい、というとてもシンプルことなのですが、それがこれほどまでに実現を難しくさせていることは何であろうかと、考えさせられる日々です。
 しかし、いろいろな事に翻弄されますが、制度改革の柱となった概念は、次なる社会には必ず必要な概念であるし、その概念が柱となり作られる社会には必ず豊かさが生まれるはずです。障害のある人の生き方に豊かさをもたらす社会は、障害のない人にとっても享受できる豊かさであると信じ、あきらめずに進んで行きたいと思います。
 障害者制度改革にみなさんのご理解とご協力を何卒お願い致します。

 ふーっ、何だかんだと昨年並みのボリュームとなりましたね〜。そろそろ私の気力も尽きてきました。では最後に昨年と同じくふたつ宣伝させてください。

 昨年からmaruメールマガジンを発行しています。イベントの告知を中心の内容となっています。担当は2年目となるスタッフ“わかめ”。だいぶ文章の中に自分の感情が入ってきて良くなって来ました。きっと来年、メールマガジンの更なる充実を果たしてくれることでしょう。がんばれ“わかめ”!そんなメールマガジンのご登録はこちらからお願いします。
 また、私たちの活動を支えて下さる賛助会員を年中募っております。maruに力貸したいけど出来なくて気持ちがギリギリしている方。ぜひ賛助会員になっていただき私たちの活動を支えて下さると幸いです。maru賛助会員お申込はこちらから。

 最後の最後。毎年同じ文言となりますが・・・。

 今年もたくさんの出来事がありました。来年もたくさんの出会いが生まれ、みんなの思いが何らかのカタチとなって社会に飛び出して行くでしょう。
 私たちはmaruの活動を通じて、障害のある人が社会を構成する一員とされる社会、障害のあるなしで差を生み出さないインクルーシブな社会を目指すことが、人の暮らしに豊かさを生み出すことを知っています。maruの活動で出会った多くの人々とそんな社会を実現する為に歩みを共にできればと思っています。

 来年もみなさまのご理解とご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 みなさまにとって来年が良い年になるようお祈り申し上げます。


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