2010.12.30 Thursday 22:05 | posted by maru

2010年!今年もありがとうございました!!

 今年も残すところあとわずかになりました。メンバーは12/26(日)のもちつき大会、スタッフは昨日の大掃除で今年の業務を終えました。今年も多くの方々からのご支援を賜り、心より感謝申しあげます。

 今年は新年早々、maruのホームページやメールが使えなくなるハプニングから始まってしまいました。波乱の年の幕開けか・・・そんな予感をさせる出来事(?)もありましたが、今年もフル回転で活動してきました。では少し振り返ってみましょう。  2010年になってメンバーがかなり増えました。総勢7名!!これまでは特別支援学校(旧養護学校)から新卒で入ってくる人が多かったのですが、今年はmaruの活動を知って他施設から来た方が多かったですね。この7名を加えて32名になりました!
 また2008年度よりmaruは障害者自立支援法に基づく生活介護と生活訓練事業を行ってきましたが、今年4月から就労継続支援B型事業を開始。定員30名の事業所となりました。
 そして人数増に伴い、福岡市南区三宅に2つ目の活動場所「三宅のアトリエ」を開設しました。「三宅のアトリエ」は絵画部門に特化したアトリエ。スタッフ配置や送迎の都合上、完全に独立した事業所ではなく「野間のアトリエ」との行き来きが必要で最初はとまどいましたが、今ではすっかり「三宅タイム」が確立しているようです。来年の活躍も楽しみです!

 展覧会は1/8からの2010カレンダー原画展「まわるまる-東京編」を皮切りに数多く開催しました。
 個展は、松永大樹が2月に熊本県下益城郡にある「ダイニングaraki」で、5月には埼玉の「工房集ギャラリー」で個展を行いました。熊本の個展は数年前に雑誌「手の間」に松永の事が掲載され、それを見たarakiの方が「ぜひうちで個展を」というお話しをいただいた事がきっかけ。数年越しで実現した個展で、すてきなお店でのすてきな展覧会になりました。
 柳田列伸は、4月エイブルアートジャパンが運営する「A/Aギャラリー」のこけら落としとなる展覧会に選ばれ個展を行いました。松永、柳田の他にも最近メキメキと力を付けているメンバーもいます。来年は誰が個展を開催できるでしょうか?
 cafeやヘアサロンなど私たちの日常的な生活にある場所で展覧会を開催する tekutekuプロジェクト は、7月に福岡県春日市にあるヘアサロン「killun」さん、9月に福岡市今泉にあるBAR「AFTER THE RAIN」さん、11月には初の複数店舗同時開催!福岡市中央区薬院界隈にある美容室「宇宙堂」さん、お花屋さん「cachu-cachu」さん、カフェ「REC COFFEE」さん、12月に福岡市東区にある書店「キューブリック」で開催しました。
 tekutekuプロジェクト は「場所と場所をつなぐ」というコンセプトなんです。それを形にするアイデアがまだまだあるんですが未だ実現していないことも・・・。来年は実行します!!
 食と音楽とmaruの一品で構成される「ぼくたちはすれちがうひとをみる」。ミュージシャンのzerokichiさんやとんちピクルスさんと企画してきましたが今年もやりましたね〜。合計3回開催。2月6月はmaru、12月はmaruの近くにあるハンバーガーショップ「BURGERS」で開催。来年は福岡を飛び出す!なんておっしゃってましたが、さてどこまでいっちゃうのでしょうか〜?
 展覧会以外でのイベントでは、7月の「curumu live in maru」や、11月には帽子作家の原さんと「maru プレミアム Energy帽子店」を天神IMSで開催しました。来年もいろんな人とつながっていけるイベントができたらいいな〜。

 今年は今まで以上にメンバーの作品や仕事が様々な人とつながり形になった年かもしれません。
 数年来おつきあいがあるアパレルメーカー「ボストンナイン」さんは定番となっているTシャツ、ステーショナリーメーカーの「ハイタイド」さんからは、今年は卓上カレンダー。どちらもステキにデザインされました。
 テキスタイル作家のmakumoさんと手拭いもつくりました。この手拭いは雑誌「ソトコト」1月号の「社会と自分を幸せにする商品」という特集で掲載されました
 「だんだんボックス」というプロジェクトに参加し、絵の提供をはじめ、スタート時のお手伝いにも関わらせていただきました。
 博多の伝統工芸である博多織。そのメーカーのサヌイ織物とmaruのコラボレーション企画「INORI」。メンバーが絶滅が危惧される野生動物を描き、その絵が博多織りになりました。また今までの博多織りにはないデザインも数点提案させていただきました。
 「だんだんボックス」と「INORI」はメディアにも多数取り上げられ、多くの方々にmaruの活動を知ってもらえる機会となりました。
 「エイブルアートカンパニー(AAC)」を通じて、AACと伊勢丹新宿店メンズ館との共同プロジェクト「ART CONNECT by ISETAN MEN'S」でTシャツやトートバッグ、アンダーウェアのイラストに採用されました。
 その他では、ROOTOTE(ルートート)の公募展 「The Artists Who Love Mickey Mouse & Minnie Mouse」敷島氏のミッキーが採用されました。
 デザインプランニングやディレクションを行う会社「ジェイズファクトリー」が手がける「たいせつプロダクト」から、JR東日本直営の鉄道や旅をモティーフにしたコンセプトショップ「TRANIART <トレニアート>」で販売するグッズ制作の依頼を受けました。maruは時計を制作しましたが、maru風な鉄道グッズができあがりました!木工グループの本格的な仕事依頼。かなりの苦戦を強いられましたが、なんとか乗り切りました!木工グループ、この経験をいかして来年は飛躍の年となるか!?

 maruが加盟している障害者福祉事業所の全国組織「きょうされん」。今年10月に福岡で全国大会がありました。全国から参加者が2,400名、ボランティア2日間でのべ1,000名。関係者もいれると3,500名近くが集まった大会となりました。maruも大会スタッフに、大会参加、資金集めに奔走。その労も報われるほど盛り上がった大会になりました。

 敷島氏が原告として立った障害者自立支援法訴訟。政権交代によって一気に流れが変わり、年明け早々に原告と国との間で和解に向けての合意文書が交わされ、4月には全国各地の地裁で和解が成立。訴訟は終結しました。
 民主党の公約だった障害者自立支援法にかわる新法作り、また障害者権利条約批准に向けての国内法整備に関する障害者福祉制度改革が始まりました。しかし、その後の民主党政権の混迷ぶりはみなさんご承知のとおり。この情勢は障害者制度改革においても大きく影響していて、訴訟の合意内容の履行が遅々として進まないばかりか、障害者自立支援法延命の意図がある改正案が、先の国会で民主党も賛成し可決される有様。今年初めは期待する気持ちいっぱいで始まりましたが、本当の改革が行われるのか今の政権への不信と、これからの不安が一気に増した年の瀬となりました。(参考めざす会Web

 NPO法人maruの事業には、主に障害福祉サービスを行う「福祉事業」と、イベントや行政や企業との共同事業を行う「コミュニケーション創造事業」があります。そのコミュニケーション創造事業では、1月の福岡市主催「Love Love × Love Art in IMS 2010」の企画・運営に携わり開催しました。2.3月には福岡市芸術文化振興財団とNPO法人まるが共同して行っているエイブルアート事業、今年は「Lifev Map -テトテトテノアイダ-」を開催。8.9.10月には福岡市主催の障害者福祉啓発イベント「ときめきフェスタ」のプロモーション企画(サンセットアートバスなど)に昨年に引き続き携わりました。また「エイブルアートカンパニー」の福岡事務局を担っていて、カンパニーの様々な仕事を行っています。

 今年もたくさんの出来事がありました。来年もたくさんの出会いが生まれ、みんなの思いが何らかのカタチとなって社会に飛び出して行くでしょう。
 私たちはmaruの活動を通じて、障害のある人が社会を構成する一員とされる社会、障害のあるなしで差を生み出さないインクルーシブな社会を目指すことが、人の暮らしに豊かさを生み出すことを知っています。maruの活動で出会った多くの人々とそんな社会を実現する為に歩みを共にできればと思っています。

 来年もみなさまのご理解とご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 みなさまにとって来年が良い年になるようお祈り申し上げます。


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