2008.11.25 Tuesday 22:03 | posted by maru

障害者週間シンポジウム開催

symposium 来月の9日(火)に福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)にて、内閣府主催による「障害者週間シンポジウム@福岡」を開催いたします。
各地で障がいのある人たちの文化芸術活動に取り組み、地域との接点を築き、開かれた活動を行っている方々をお招きし、事例を紹介します。
後半のディスカッションでは、文化芸術情報館アートリエの宮崎氏、アトリエブラヴォの松尾氏にも加わっていただき、「福祉」「アート」の観点から、福岡という"まち"の可能性についてのお話が聞けるとと思いますので、この機会にぜひ!

障害者週間シンポジウム@福岡 -共に創り、共に楽しむ:障害者の文化・芸術活動-


障害のある人の文化・芸術活動は、その創作・表現等の過程を通じて障害のある人の自立と社会参加を促すこととなります。
また、障害のある人とない人とがさまざまな形で協働で文化・芸術活動を行うことにより、障害や障害のある人への理解が一層促進され、お互いを尊重し支え合う「共生社会」の実現に役立つこととなります。
このシンポジウムでは、「共に創り、共に楽しむ:障害者の文化・芸術活動」をテーマとして、地域において市民や企業などと障害のある人とが協働で積極的に文化芸術活動に取り組んでいる各種の事例を紹介することにより、障害のある人とない人とが共に尊重し支え合って暮らす「共生社会」について一緒に考えてみませんか。


障害者週間とは
○ 趣旨
障害者施策の基本的方向を定める「障害者基本計画」(平成14年12月24日閣議決定)においては、我が国が目指すべき社会として、国民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う「共生社会」を掲げています。このような「共生社会」は、国民一人一人がそれぞれの役割と責任を自覚し、主体的に取り組むことによりはじめて実現できるものです。
障害者基本法(昭和45年法律第84号)においては、基本的理念として、すべての障害のある方に対し、「個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有する」こと、「社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられる」ことを宣言するとともに、「何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない」ことを明らかにしています。
「障害者週間」は、平成16年6月の障害者基本法の改正により、国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として、従来の「障害者の日」(12月9日)に代わるものとして設定されました。
「障害者週間」の期間は、毎年12月3日から12月9日までの1週間です。この期間を中心に、国、地方公共団体、関係団体等においては、様々な意識啓発に係る取組を展開します。「障害者週間」の関連行事については、内閣府において取りまとめて発表していますので、是非、積極的に参加してみてください。

(参考)障害者基本法
第7条 国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めるため、障害者週間を設ける。
 2 障害者週間は、12月3日から12月9日までの1週間とする。
 3 国及び地方公共団体は、障害者週間の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならない。

○ 経緯
平成16年6月に障害者基本法が改正され、それまで12月9日を「障害者の日」と定めていた規定から、12月3日から12月9日までを「障害者週間」と定める規定へと改められました。
12月9日は、昭和50年(1975年)に「障害者の権利宣言」が国連総会で採択された日であり、国際障害者年を記念して、昭和56年11月28日に国際障害者年推進本部が12月9日を「障害者の日」とすることに決定しました。その後、平成5年11月に心身障害者対策基本法が障害者基本法に改められた際に、12月9日を「障害者の日」とすることが法律にも規定されました。
一方、12月3日は、昭和57年(1982年)に「障害者に関する世界行動計画」が国連総会で採択された日であり、これを記念して平成4年(1992年)の第47回国連総会において、12月3日を「国際障害者デー」とすることが宣言されています。
「国際障害者デー」である12月3日から我が国の「障害者の日」である12月9日までの1週間については、平成7年6月27日に障害者施策推進本部が「障害者週間」とすることを決定しています。
今回の障害者基本法の改正により、「障害者の日」は「障害者週間」へと拡大され、これまで障害者施策推進本部決定で設定されていた「障害者週間」も法律に基づくものとなりました。


開催概要


【開催日時】2009年12月9日(日) 13:30〜17:30(受付は13:00より)
【会  場】福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)
【参 加 費】無料

 主催:内閣府/福岡県/福岡市
 協力:財団法人たんぽぽの家/特定非営利活動法人まる/エイブル・アート・ジャパン


プログラム


13:00〜13:30 開場 受付

13:30〜13;45 主催者挨拶
内閣府/福岡県/福岡市

13:45〜14:15 基調報告
播磨 靖夫(財団法人たんぽぽの家 理事長)
新聞記者を経てフリージャーナリストに。障害のある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開。アートと社会の新しい関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」を提唱。「芸術とヘルスケア」や「ケアする人のケア」など、ケアの文化の創造に取り組んでいる。
財団法人たんぽぽの家理事長のほか、社会福祉法人わたぼうしの会理事長、エイブル・アート・ジャパン常務理事、特定非営利活動法人日本NPOセンター代表理事なども務める。
編著書に『共貧共存の思想』(日本青年奉仕協会)、『みんな同じ空の下に生きている』(青也コミュニケーションズ)、『知縁社会のネットワーキング』(柏書房)、『生命の樹のある家』(たんぽぽの家).ほか。


14:15〜15:35 事例報告
紙屋 克子(ケア付き青森ねぶた実行委員会 実行委員長)
筑波大学名誉教授。北海道大学医学部付属看護学校卒業後、同大学付属病院の脳神経外科に勤務。意識障害、いわゆる植物状態の患者さんを看護の力で回復させる取り組みに成果を挙げる。同時に社会福祉問題を痛感し北星学園大学で社会福祉学を、北海学園大学および大学院で方角を学ぶ。その後、札幌麻生脳神経外科病院で看護部長、副院長を歴任後、筑波大学社会医学系教授となる。
平成8年、ねたきりになら連「ケア付き青森ねぶた」事業を起こし、高齢でも障害であっても、共に暮らせる成熟社会を目指して地域の啓蒙とボランティアの育成にも取り組んでいる。

樋口 龍二(特定非営利活動法人まる 代表理事)
平成10年、染色会社勤務中に「工房まる」と出会い即転職。翌年には「エイブルアート福岡」を設立し、地元福岡で障がいのある人たちの表現活動をもとに展覧会やワークショップなどを開催し、社会に新たな価値観を提示する活動を始める。平成19年には、法人設立と同時に代表理事就任。近年では、東京・奈良の団体と障がいのある人たちのアートを仕事にする「エイブルアート・カンパニー」を共同で設立し、全国の障がいのある人たちのアートを社会へアウトプットする活動を行っている。

永山 智行(劇団こふく劇場 代表)
劇作家・演出家。宮崎県の三股町と門川町の二つの文化会館を拠点に活動する劇団こふく劇場の代表。AAF戯曲賞(主催:財団法人愛知県文化振興事業団)受賞作『so bad year』のほか、劇作家協会新人戯曲賞最終候補作『空の月、胸の石』『北へ帰る』などの作品がある。
平成17年、書き下ろしの新作『昏睡』(創作ネットワーク委員会+Ort-d.d公演)で東京国際芸術祭参加。エイブルアート・オンステージで障がいのある人ない人でつくる「まあるい劇場」で「隣の町」を発表、宮崎の公立ホールで上演した。
宮崎県演劇協会会長。宮崎県立芸術劇場演劇ディレクター。


林田 五郎(近畿労働金庫 営業統括部 地域共生推進室 上席専任役)
昭和48年、京都労働金庫に入庫、京都地区の支店長を歴任後、近畿労働金庫地域共生推進室 上席専任役として「NPO法人向け融資制度」づくりやNPOとの共同フォーラムなどを企画。財団たんぽぽの家との協同事業「エイブルアート近畿ひとアートまち」では企画実施に関わってきた。企業メセナ協議会 メセナアワード2006 文化庁長官賞受賞。
「協同組合金融の社会的役割を追求し、NPOや労働組合など非営利セクター間の協同事業で世の中に刺激を与えたい」と事業企画を担当する。
※ 岡部太郎氏(財団法人たんぽぽの家)も協働事業の補足説明を行う。


15:35〜15:45 休憩


15:45〜17:20 パネルディスカッション
パネラー
宮崎 由子(財団法人福岡市文化芸術振興財団文化芸術情報館アートリエ> 事業コーディネーター)
平成13年より大野城まどかぴあにて事業担当。
市民企画事業やワークショップの運営などに携わる。建築資材会社を経て平成18年、(財)福岡市文化芸術振興財団に入社。
同財団の運営する文化芸術情報館アートリエにてカフェコンサートの運営、トークイベント等の企画や受け入れ、館内ギャラリーにおいて毎年開催しているエイブルアート展の運営に携わる。

松尾さち(社会風串法人福岡障害者文化事業協会 JOY倶楽部プラザ アトリエブラヴォ 美術指導員)
小学校、高校の講師を経て、平成13年よりアトリエブラヴォの美術指導に関わる。平成14年にJOY倶楽部が知的障害者通所授産施設として立ち上がってからはそのアート部門、アトリエブラヴォに継続して関わり、現在も現職。
平成16年に国民文化祭をきっかけに視覚障害のある人たちと美術鑑賞を体験、福岡で鑑賞ワークショップを企画、経験するうちに平成18年4月「ギャラリーコンパ」を立ち上げ、年に2〜3回のペースで活動中。

永山 智行

樋口 龍二

コーディネーター:播磨 靖夫


17:20 閉会


お申し込み方法


下記の項目を明記のうえ、下記事務局までE-mail、FAX、もしくはお電話でお申し込みください。
なお、定員になり次第、締め切らせていただきます。
①名前 ②電話、E-mail ③勤務先、もしくは学校名など


お申し込み・お問い合わせ先


平成20年度「障害者週間」地方行事事務局
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
 〒105-0022 東京都港区海岸1-4-26 ゆうらいふセンター内
 TEL 03-3434-2170 FAX 03-5401-0681
 E-mail info@niceheart.or.jp URL www.niceheart.or.jp


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