2008.10.17 Friday 19:16 | posted by maru

「文化政策とCCDセミナー」開催

CCD 11月16日(日)に福岡アジア美術館内のあじびホールにて、「文化政策とCCDセミナー」福岡セッションを開催いたします。
CCD(コミュニティ・カルチュアル・デベロップメント=コミュニティの文化による発展)が政策のなかに位置づけられているオーストラリアから講師を招いての基調講演や、国内でアートを軸にコミュニティを再生させる取り組みなどを行っているプロデューサーを招き、事例報告・ディスカッションを行います。
行政・教育・芸術・NPO関係者以外でも、興味のある方はぜひ参加お申込みください。
詳しくは続きをご覧ください。

「文化政策とCCDセミナー」福岡セッション -持続可能な文化発展-


グローバル化による生活や文化の画一化が進む現代社会のなかで、本当の豊かさとは何かが問われています。一人ひとりが自分の文化を大切にし、同時にコミュニティのつながりのなかで生きていくことができる社会づくりが求められています。こうしたなか、アートの力をいかし、人と人をつなぎなおし、コミュニティを再生させる取り組みがはじまっています。

オーストラリアでは、コミュニティが抱える課題や社会的問題に対して、アートを通してアプローチし、創造的解決をめざす、CCD(コミュニティ・カルチュラル・ディベロップメント)が政策のなかに位置づけられています。

このセミナーでは、オーストラリアと日本において、社会的に弱い立場にある人たち、多様なコミュニティに対してアートを通した支援を行う実践者、研究者を招き、CCDの可能性について考えます。そして、日本においても文化政策のなかで、こうした取り組みをどう位置づけていくことができるのか、人間が生きやすい未来、公共をつくっていくうえでアートは何ができるのかを考えてみたいと思います。
CCD(Community Cultural Development:コミュニティの文化による発展)とは
オーストラリア・カウンシル(Australia Council for the Arts:オーストラリアの文化庁にあたる政府組織)が提唱し、コミュニティアートの実践から発展しました。ここでいうコミュニティとは、文化的背景や興味・関心によるコミュニティもあれば、地理的なコミュニティも含まれています。オーストラリアでは、アボリジニや移民、性的マイノリティ、障害のある人など、これまで社会から排除されがちであった人たちの文化的生活をアートの力によってエンパワーメントし、発展させていくことが政策によって支援されています。


開催概要


【開催日時】2008年11月16日(日)13:30〜17:30(13:00より受付開始)
【会  場】福岡アジア美術館 あじびホール
【参 加 費】一般:1,000円 学生:500円(資料代込)
【対  象】文化政策やアートについて学ぶ学生、教員/文化政策関係者/アートNPO関係者/アートマネージャー/
      まちづくり関係者/関心のある市民 等

 主催:財団法人たんぽぽの家
 共催:財団法人福岡市文化芸術振興財団福岡市/NPO法人まる
 後援:オーストラリア大使館豪日交流基金
 協力:アートミーツケア学会エイブル・アート・ジャパン
 平成20年度文化庁芸術団体人材育成支援事業


プログラム


13:00 受付
司会進行:樋口 龍二(NPO法人まる 代表理事)

13:30 開会・あいさつ
浜崎 真人(財団法人福岡市文化芸術振興財団 専務理事)

13:40 基調講演①「オーストラリアにおける文化政策とCCD」
CCDがめざすもの、めざす社会とはどのようなものなのか。CCDの理念とともに、オーストラリアの文化政策のなかでの位置づけ、具体的事例について紹介します。

Gareth Wreford ガレス・リーフォード(Director of Arts Access Australia
オーストラリア全域の団体とネットワークをもち、障害のある人のアートを支援するNGO(ニューサウスウェールズ州拠点) のディレクター。障害のある人のアートへのアクセスを促進するため、リサーチや出版、オーストラリア政府への政策やプログラム方策などの提案を主に行う。現在アボリジニの青年グループの演劇プロジェクトや国外でも東ティモールとの文化交流活動などにも力を入れている。

14:40 休憩

14:50 基調講演②「新しい公共が牽引するアートを起点としたイノベーション」
日本の文化政策の潮流、これからの社会にとって必要とされる芸術文化のあり方について提案します。

吉本 光宏(ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室長)
各地の文化施設開発のコンサルタントとして活躍するほか、文化政策、アートNPO、クリエイティブシティ等の調査研究に取り組む。現在、文化審議会文化政策部会委員、創造都市横浜推進委員会委員長、東京芸術文化評議会専門委員、東京藝術大学大学院非常勤講師、NPO法人STスポット横浜副理事長、NPO法人アートNPOリンク理事等。著書に『アート戦略都市』(監修、鹿島出版会)、他。

15:40 休憩

15:50 実践報告「コミュニティを発展させるアートの力」
コミュニティを再生させるアートの取り組みや、社会的に弱い立場にあたるといわれている人たちをアートによってエンパワーメントする取り組みについて報告します。

大谷 燠(NPO法人DANCE BOX 代表)
1991年から2001年までTORII HALLプロデューサー。1996年に「DANCE BOX」を立ち上げ、2002年に「Art Theater dB」を開設。コンテンポラリーダンスを中心とした公演・WSを年間30本企画制作する一方、アートによるまちづくりのプロジェクトも実施している。

森山 淳子(お遊び助っ人企画・すっごい演劇プロジェクト 制作)
1991年、障がいのある子どもを持つ親が中心となり、ネットワークづくりを行う「ニコちゃん通信の会」発足。96年「障がいのあるなしにかかわらず心豊かな人生おくろーよ!」をモットーにボランティアグループ「お遊び助っ人企画」を発足。2007年「明治安田生命社会貢献プログラム『エイブルアート・オンステージ』」の支援を受け、劇団山の手事情社の俳優・演出家、倉品淳子とともに、60歳以上の女性が参加する演劇プロジェクトを実施した。

目黒 実(九州大学ユーザーサイエンス機構 子どもプロジェクト 特任教授)
音日本初のチルドレンズミュージアムを1994年福島県霊山町でプロデュース。その後、兵庫県篠山市で廃校になった中学校を、沖縄市では老朽化した『こどもの国・動物園』をチルドレンズミュージアム、チルドレンズセンター、動物保護センターとして再生する。現在九州大学にて子どもプロジェクトを主宰。来年4月には、ユーザ感性学専攻の大学院を開設予定、感性コミュニケーション部門として、子どもに関わる新しい専門家を養成する。

16:50 ディスカッション・質疑応答
講演と実践報告を振り返り、意見交換をします。

コーディネーター:播磨 靖夫(財団法人たんぽぽの家 理事長)

17:30 閉会


お申し込み方法


下記の項目を明記のうえ、下記事務局までE-mail、FAX、もしくはお電話でお申し込みください。
なお、定員になり次第、締め切らせていただきます。
①名前 ②電話、E-mail ③勤務先、もしくは学校名など
締切:2008年11月9日(日)


お申し込み・お問い合わせ先


「文化政策とCCDセミナー」福岡セッション係(担当:樋口)
 〒815-0041 福岡市南区野間3-19-26 NPO法人まる内
 TEL 092-562-8684 FAX 092-562-8688
 E-mail info@maru-web.jp URL www.maru-web.jp


「文化政策とCCDセミナー」は、福岡の他に全国5ヵ所で開催されます。
□東京(プレ企画)表参道ヒルズGalerie412
 10月31日(金)18:00〜(定員30名)
 北川フラム(アートディレクター)×播磨靖夫(たんぽぽの家理事長)

□大阪/大阪市立大学高原記念館
 11月15日(土)13:30〜
 ガレス・リフォード(Director of Art Access Australia)
 伊藤裕夫(富山大学芸術文化学部教授)
 山口悦子(大阪市立大学大学院医学研究科・病院講師)
 田野智子(NPO法人ハート・アート・おかやま代表)
 中川眞(大阪市立大学大学院文学研究科教授)

□神奈川/女子美術大学相模原キャンパス
 11月22日(土)13:30〜
 ビクトリア・キアリー(CEO of Community Cultural Development NSW)
 並河恵美子(NPO法人芸術資源開発機構代表)
 吉野さつき(ワークショップコーディネーター、アートマネージャー)
 板倉杏介(慶応義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構専任講師)
 シン・ウンヒ(女子美術大学芸術学科4年) 

□埼玉/彩の国さいたま芸術劇場映像ホール
 11月23日(日)13:30〜
 ビクトリア・キアリー(CEO of Community Cultural Development NSW)
 寺脇研(京都造形芸術大学教授)
 並河恵美子(NPO法人芸術資源開発機構代表)
 太田好泰(エイブル・アート・ジャパン事務局長)
 柴崎由美子(たんぽぽの家アートセンターHANAディレクター)

□浜松/静岡文化芸術大学
 11月24日(祝・月)13:30〜
 ビクトリア・キアリー(CEO of Community Cultural Development NSW)
 加藤種男(アサヒビール芸術文化財団事務局長、横浜市芸術文化財団専務理事)
 立木祥一郎(teco LLC代表、NPO法人harappa理事)
 久保田翠(NPO法人クリエイティブサポートレッツ代表)



「コミュニケーションの希薄」「コミュニティの再構築」など、約20年前から唱われています。新しいモノが開発されても一般的な贅沢の領域だったりで、「本来の豊かさ」を根本的なところから見直す必要があるのではないでしょうか。
まずは、見直すきっかけとして、社会的に弱い立場といわれている「障害者」「高齢者」「子ども」と、「アート」を軸に「豊かさ」を社会ヘアプーチしている方々を招き、国内、海外の事例や来場者とのディスカッションを行います。
私たち市民が、これから暮らす社会をビューティフルに再構築していくことを一緒に考えてみませんか?

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