2011.06.07 Tuesday 12:14 | posted by maru

2010年度日本財団福祉拠点の整備助成事業によりトイレ増設等を行いました！

この度、工房まるは2010年度日本財団福祉拠点の整備助成事業により、野間のアトリエのトイレ増設工事を行いました。




2008年に法定事業に移行する際、野間のアトリエでは2回目となる大掛かりな改装工事を行っていました。その後、順調に活動を行っていたのですが、利用者、スタッフが増えてくるに連れてトイレ待ちの列が長くなっていき、その場面も頻繁にみられる様になりました。それもそのはず。1日メンバー、スタッフ含めて約30名が活動している中、トイレは2ヶ所のみ。2ヶ所とも車椅子のメンバーでも対応できる様にスペースは広く、そのうち1ヶ所は介護ベッドと男性用小便器を備えている、とはいえ、もう限界に近づいていたのです。しかし、トイレの数を増やすとなると間取りの変更を伴い、かなりの金額がかかります。弱小事業所にとってはかなりの負担となります。そんな時に知ったのが日本財団が行っている福祉拠点の整備に対する助成プログラムで、「地域の小規模福祉施設のリフォーム」という内容でした。すがる様な気持ちで申請書を作成し申し込んだところ、審査に通り、ご助成いただけることになったのです！

申請時では1ヶ所の車椅子トイレ増設でしたが、助成金決定を受けてメンバーの介助の度合い、男女メンバーの使用状況、メンバー以外の使用状況、メンバーの導線を確認し再考した結果、木工室のスペースを一部削り、隣にある介護ベッドを備えているトイレを拡張し便器を一基増設と、通常の洋式トイレ1ヶ所増設、もう一つの車椅子対応トイレの便器位置を変更し、折りたたみ式の介護ベッドを備え付けられる仕様にする、という内容に変更しました。さらには洗面所の混雑を緩和するために、アトリエにある作業用のシンクから車椅子でも使用できる手洗いシンクに変更新設することにしました。

それらの工事はメンバーが通所している時には行えませんので、連休などを活用になるべくメンバーの活動日に影響が出ない様にと2/11（金・祝）〜2/14（月）と2/21（月）に工事を行い、無事、工事完了することができました。

4日の休みの後にmaruに来たら、2ヶ所もトイレが増えていた！というのは凄いことですね。工事に携わってくださった業者の方々が本当に頑張って下さいました。新しくなったトイレ。随分機能的になりました。今までとは勝手が違うところもあってしばらくは戸惑いも若干ありますが、その点は徐々に慣れていくでしょう。劇的に変わったのはトイレ待ちがかなり解消されたことです。並ぶことはありますが、待ち時間が劇的に変わりました！今後メンバーが増えてもしばらくは対応できると思います。

車椅子メンバーが多い私たちにとっては、トイレの数、スペースともにしっかりと確保することは本当に重要だなーと実感させられた機会でした。またそれとともに重要なのは送迎の安定運行、特に車椅子リフト車の配備です。現在maruが所有しているリフト車は3台。そのうち2台は日本財団の助成により配備できた車両です。トイレの増設、リフト車、そのどちらともに日本財団に支えてもらうことができました。心より感謝申し上げます。このご恩は私たちがしっかりとした活動を行い、真なる共生社会の実現に向けて、私たちがその一旦を担うこと、でお返しできるのではと思います。

今後ともメンバーの活動をより充実していくために努力を惜しまぬ所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。本当にありがとうございました！


以前は1つしかなかったですが・・・
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介護用ベッドを挟んで2つになりました！



本棚だったところは・・・
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医療的ケアの道具を洗うところや簡単な給仕ができるスペースへ



以前は、扉を開ければ木工機械室だったところが・・・
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洋式トイレに！右側に木工機械室の入り口を作りました。狭いので折戸になってます！



木工機械室は少々狭くなりましたが・・・
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断捨離敢行！キレイスッキリ！作業もしやすくなるぞ！



もう一つの車椅子用トイレは・・・
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便器位置を変えて介護用ベットも入れて機能UP！



特注で車椅子の人でも使える流し台に更新。洗面所が混んでるときはここも使ってね！


狭いながらも創意工夫でかなり使いやすく機能面もUPしました！日本財団のみなさま、ありがとうございました！

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