2010.02.25 Thursday 23:30 | posted by maru
好評開催中「Life Map -テトテトテノアイダ-」。
遠方の方々から「どのような展示をしているのか観てみたい」との問い合わせが多くありまして、今回は会場の展示風景と先週開催したギャラリートークをご紹介いたします。
*
展示風景
本田 雅啓 -Honda Masaharu- アトリエ ブラヴォ(福岡市)所属
幾何学的な模様の平面作品と立体を展示しています。
本田氏の作品は、直線や曲線が入り交じって複雑な構造をしているのですが、
制作時間は短く、「一度組み立てたことのあるパズルを記憶してもう一度組み立てるような感じ」で
スピーディに作品を仕上げていきます。
ちなみに、本田氏は2月28日(日)に会場でダンボールでの立体造形をライブで披露していただきます。
お題は「三本目の手」、すごい作品になること間違いないですね。
アトリエ ブラヴォのブログでも紹介されています。→
Click
梅木 鉄平 -Umeki Teppei- 葦の家(福岡市)所属
梅木氏の作品は2008年に開催した「Life Map -コダワリノトキ コダワリノバショ-」でも出展いただいています。
彼の進化した作品をお見せしたくて今回も展示させていただきました。
前回までの大きな物体から進化して、流線型や紐状のフォルムとなっているものが多く、
他者に披露することを意識している感じがして、まさにコミュニケーションツールになっているような気がします。
まだまだ進化していくパワーは秘められているようなので、今後も楽しみです。
「Life Map -コダワリノトキ コダワリノバショ-」(2008年開催)→
Click
渡邊 義紘 -Watanabe Yoshihiro-
昨年10月に知人から数枚の写真(クヌギの葉でつくられた動物の作品)を見せられて衝撃が走り、
即熊本の自宅に「実物を観たい」と連絡したことから今回の出展が決定しました。
自宅に足を運び、渡邊氏と対面し、母親からいろんな話を聞き、驚きの事実がまた一つ。いや、二つ以上でした。
葉っぱの作品の制作は11月中旬限定らしく、クヌギの木に枯れて落ちそうになるものを一枚一枚手で触り、
折るのに丁度良い具合の葉っぱを自らセレクトするのです。
また、繊細な切り絵の作品もカッターナイフではなく、ハサミで切っているんです(しかも百円均一で売っているような)。
しかも、お母さんが今までの作品を「いつかたくさんの人に観てもらえる日が来ると思って」と、
すべて保管しておられて、今回の出展が決定しました。
本人もたくさんの人に作品を観てもらうことが嬉しいようで、
地元の人たちに展覧会の告知とアートパフォーマンスの参加を促しているみたいです。
山口 大輔 -Yamaguchi Daisuke-
2004年に山口氏をサポートする野坂知布氏と出会い、同年長崎のアトリエを訪問し
彼の作品を実際に観たことで虜になり、そのときに交わした「いつか福岡で展覧会を・・・」が、
今回ようやく実現することができました。
僕らの視点から観ると作品からはユーモアを感じさせるものも多いのですが、
電車やバスだと車番、バスターミナル○番ホーム、番組セットの得点など、
彼の数字に対する強い執着や、作品の重みや手触りなどのディティールにも大変こだわっているのがわかります。
今回は残念ながら、ライブで彼の制作風景を披露することはできませんが、
実際に目にしていただいたり、手に取っていただくと、
彼のつくり出したかったこだわりを感じることができると思います。
会場に足を運んでくださった山口氏の叔父さんのブログでも紹介されています。→
Click
movie
会場では、
RECOMEMO WORKSHOP & STUDIO.の映像作家:泉山朗土氏と取材した
作家の創作風景(プロジェクター)、作家のサポーターのインタビュー(TVモニター)の映像を
会場で常時投影しております。
まずは作品を鑑賞されて、映像を観ていただいて、再度作品を鑑賞いただくというプランをお進めします。
ギャラリートーク
先週の20日(土)には、第1回目のギャラリートーク(2回目は3月13日)を開催。
作家の背景や作品が生まれるきっかけなどを聞いてみたい・・・
あの作品を実際に触ってみたい・・・
そうなんです!今回のギャラリートークと鑑賞ワークショップでは特別に作品に触れることができるので、
その期待を胸に約20名の方が参加いただきました。
企画展開催前に作家宅やアトリエを訪問し、作品が生まれるストーリーをたくさん聞いてきましたので、
この作品が生まれるまでの背景や制作過程のこだわりなど、
今回の展覧会のコンセプトも踏まえてお話しさせていただきました。
今回は特別に長崎から山口氏の創作をサポートしている野坂知布さんがお越しいただき、
山口氏の創作背景をお話しいただきました。
実際に作品に触れ、重さや角の周り具合や色を重ねた層の厚みなど、
作家のこだわりを手に取っで感じることができます。
「触ってみたい」No.1の山口氏の作品(長崎バスターミナルの時刻版)。
軸を回すとパラパラと音を立て行き先名が変わっています。
この音と感触がたまらないんです。
みなさん「楽しい〜〜」を連発。
今後のイベント案内
アートパフォーマンス1
【日 時】2010年2月28日(日) 13:00〜16:00
【会 場】ギャラリー アートリエ
【参加費】無料
【出演者】本田雅啓
【内 容】「三本目の手」をお題に、本田氏がダンボールで立体造形をライブで制作します。
カフェトーク
【タ イ ト ル】「アートの可能性」
【日 時】2010年3月6日(土) 17:30〜19:30
【会 場】カフェアートリエ
【参加費】無料
【定 員】30名
【発表者】吉田修一(工房まる 施設長)、原田啓之(アトリエブラヴォ 主任)、
樋口龍二(NPO法人まる 代表理事)
【内 容】なぜアートなのか?アートの力とは?・・・。
福岡で先駆的にアートに取り組んでいる工房まる(南区)とアトリエブラヴォ(博多区)の
事例をもとに参加者のみなさんからの意見交換も交えたトークイベント開催します。
鑑賞ワークショップ
【日 時】2009年3月7日(日) 14:00〜16:00
【会 場】ギャラリー アートリエ
【定 員】20名(要申込み)
【参加費】無料
【申込先】文化芸術情報館アートリエ
【ファシリテーター】ギャラリーコンパ
福岡で視覚障がいのある人たちと、目の見える、見えないといった互いの個性を活かし、
一緒にアートをシェアしているワークショップグループ。
【内 容】視覚に障がいのある人たちと個々の感性でコミュニケーションを愉しみながら
五感でみる鑑賞ワークショップを行います。
アートパフォーマンス2
【日 時】2010年3月14日(日) 13:00〜16:00
【会 場】ギャラリー アートリエ
【参加費】無料
【出演者】渡邊義紘
【内 容】渡邊氏が得意とするクヌギの葉での造形と切り絵を披露します。
ワークショップ形式で参加者も体験できます。
*
みなさん、お誘い合わせの上、ぜひご来場ください。
お会いできるのを楽しみにしています。
Event